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潮干狩りの嫌われ者・ツメタガイを憂ふ (福岡県)

潮干狩りの嫌われ者・ツメタガイを憂ふ (福岡県)

以前ご紹介した貝の種類の中でも典型的な巻貝であるツメタガイ。アサリなど二枚貝を食す恐怖の肉食巻貝として有名。巻貝の足の部分を広く開き二枚貝を捕らえては、酸を分泌する器官と歯舌を使い貝殻に穴をあけ貝の身を食べてしまう。其の食欲は非情に旺盛で、折角の楽しい潮干狩り場を非情にも台無しにしてしまう程。その為、潮干狩り場などで非常に嫌われている。

ヒザラガイを食べてみた(神奈川県)

ヒザラガイを食べてみた(神奈川県)

貝類は軟体動物の仲間で、巻貝・二枚貝・ツノガイ・頭足類・多板鋼・単板網・無板網の7グループに大別される。単板網・無板網は中々観る機会はないが、他のグループは案外身近な存在。下記に簡単にご紹介する。そして、今回の主役は原始的な形態を残したグループ多板鋼ヒザラガイの仲間だ。

クリオネを掬って食べてみた(北海道・知床)

クリオネを掬って食べてみた(北海道・知床)

一面が雪に覆われ、白銀の世界外広がる北の大地の晩冬。網走の海岸線を車で移動しながら、先ずは流氷を探す。風向きや潮の流れに大きく影響されるため、流氷は沖に流されたり接岸したりとタイミングによっては観ることさえできないこともある。この日はタイミングが悪く、網走近郊には接岸が拝めなかった。この付近は無理だと判断し、再び車を走らせては世界遺産登録地域でもある知床に向かうことになる。僕等の目的は流氷の海を漂うクリオネだった。

シオフキ貝を食べよう。(千葉県・三番瀬海浜公園)

シオフキ貝を食べよう。(千葉県・三番瀬海浜公園)

アサリをメインターゲットとした潮干狩りも、今や昔。アサリがとれない昨今、浜の主役はすっかりシオフキ貝だ。シオフキ貝と言っても、ピンとこない方も多いと思う。なぜなら、市場にも殆ど出回らず、食べられない貝というイメージが先行しているからで、潮干狩りのベテランのお爺さん&お婆さんまでもが、掘ったシオフキを、浜に投げ散らかす有り様。

タイワンシジミを食べてみた(栃木県)

タイワンシジミを食べてみた(栃木県)

日本には三種のシジミが生息している。市場に一番流通しており汽水域に生息するヤマトシジミ。琵琶湖の固有種セタシジミ。そして淡水域に生息するマシジミ。いずれの種も古くから日本の食卓を彩る馴染みの深い食材である。しかしながら現在では、環境の変化・乱獲・外来種の侵略等により在来のシジミたちは数を減らしている。

オキシジミを採って食べてみた(東京都・江戸川放水路)

オキシジミを採って食べてみた(東京都・江戸川放水路)

『潮干狩りの聖地とも言われた江戸川放水路。アサリ、アナジャコ、マテガイ昔は沢山採れたものじゃが…』江戸川河口のあぜ道で出逢った老人は寂しそうに川を眺めていた。いつしかこの場所での潮干狩りの主役は、外来の貝ホンビノス貝に代わり。そして今やホンビノス貝も数を減らし、干潟の主役はオキシジミと化している。