釣り人ならみんな憧れの魚、釣ってみたい魚リストというものをお持ちだと思います。
私もずっと憧れで釣ってみたい魚がいました。
それは九州は佐賀県、有明海に潜むエイリアンこと"ワラスボ"です!
ワラスボとは?
有明海といえばムツゴロウが有名ですが、ワラスボはムツゴロウと並び日本では有明海にのみ生息する珍魚です。
ワラスボは同じ種の仲間が朝鮮半島や中国に分布しており、はるか昔は日本とその地域が繋がっていたことを証明する貴重な存在でもあります。
体色は血管や内臓が透けて青白く、普段は干潟の泥の中に潜っている為目が退化してゴマ粒以下の大きさしかありません。
また、凶暴そうな歯が剥き出しになっており、その姿はさながら映画に出てくるエイリアンのようです。
そんなワラスボ、本来はすぼかきという漁で漁獲しているそうですが、仲良くしている釣り友達曰く"狙って釣れる"というのです。
道の駅にはワラスボグッズがいっぱい!
ワラスボポイントへ行く前に道の駅を訪れてみると、そこにはワラスボに関連するお土産がたくさんありました!
また、佐賀市公式でワラスボをフューチャーした動画を公開しています。
これがクスッと笑える面白さなので、興味がある方はYouTubeでチェックしてみてください。
ワラスボのポイント
ワラスボを釣る上で最も重要なのが潮のタイミングです。
有明海は満潮と干潮の潮位差が激しく、タイミングを逃すと水が引いてポイントが干潟となり、全く釣りができなくなります。
満潮の前後1時間ほどが勝負となります。
ワラスボの仕掛け、釣り方
仕掛けやタックルはキスの投げ釣りと全く同じでOKです。
穴に潜んでいたり、満潮となり餌を求めて穴から出てきたワラスボを狙う為、とにかく数を打つ作戦となります。
2本針や3本針のキスの投げ釣り仕掛けにゴカイを丸ごと1匹ずつ付け、タックルも2本以上出しましょう。
あとは仕掛けを投げ込み、10分ごとに数メートル移動して投げ込み直す、を繰り返します。
また、確率を上げる為2.3分ごとに引き釣りの様に仕掛けを少しズラす、というのも有効な作戦です。
潮のタイミングを見計らい、夜中2時からスタートしたワラスボ釣り。
しかし潮が引き始めても私の竿にワラスボは掛かってきませんでした…
ついにヒット!ワラスボのファイトは…
遠征2日目、雨がパラつき、タイムリミット的にも最後の上げ潮のチャンス。
とにかく時間がないのでマメに仕掛けを投げ直しながらひたすらアタリを待ちます。
もうあと10分粘ってみて、ダメだったらタイムリミット。
投げ直すか…と仕掛けを回収しようとしたその時、ついにワラスボがその姿を現しました!
アタリはティップが少し動く程度で、波の揺れと区別がつかない程でした。
最初はまるで根掛かり⁉︎干潟で何もないはずなのになんでだ…?と強く引っ張ってみると、何かがスポッと抜けた様な感覚、そしてその後は重みを感じるだけというなんとも不思議なワラスボファイト!
憧れだったワラスボゲット!
その奇怪な姿に夢中で写真を撮りました。
ワラスボはハゼの仲間で、その特徴としてお腹側に吸盤状のヒレがあります。
そして噛まれるとなかなか痛い。
怪我をする程ではないですが、全力で噛んで体をローリングしてきます。
実物のワラスボは、確かに想像していたグロテスクさもありますが、観察しているとだんだん可愛らしいとも見えてくる素敵な魚でした。
ワラスボ食べてみた。
このグロテスクかつ可愛いらしい魚はどんな味がするのか…気になったので持ち帰って食べてみることにしました。
ワラスボそのものの味を知りたかったので、軽く塩を振ってカリカリになるまでじっくり焼いて食べてみました。
味は見かけによらずかなり美味しい!
噛めば噛むほど旨味が出てくるうるめやスルメのよう…
歯応えのある、卵を持っていないししゃものような味がしました。
稀に見る不思議な生き物"ワラスボ"
九州遠征のメインターゲットだったワラスボ。
遠征タイムリミットの10分前に釣れたこともあり、忘れられない思い出の1匹となりました。
ワラスボ釣りの様子や購入したお土産の味などはYouTubeでも紹介しています。
この奇妙な魚を釣ってみたいという方、ぜひ動画も見てチャレンジしてみてください!