クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる (神奈川県)

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる (神奈川県)

魚類だけに留まらず、両性爬虫類・鳥類・哺乳類・昆虫まで追い求めるマルチなFielder。好きな食べ物はお米。血液型B型のおうし座。

夜の東京湾。神奈川県磯子からチャーター船Knot enough に乗船した僕等40歳を超えた4人はポイントに着くや釣れ続ける巨大なクロアナゴ達に狂喜乱舞。『俺のクロアナゴの方が大きい!!』『いや!僕のクロアナゴの方が太い』『わしのクロアナゴの方固い!?』等と大騒ぎだ。
目を覆い、耳を塞ぎたくあるような夜の始まりである。

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる男4人を乗せた船は夜景の素敵な造船所脇に静かに停まった。

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるクロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる堤防に沿って底にはストラクチャーが沈む。そこには信じがたい数のクロアナゴたちが身を潜めていた。

 


クロアナゴ

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる今回の釣行の最大サイズ4.5㎏のクロアナゴ。

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるぬめりは非常に強く。着ていた服は臭いを伴った粘膜で汚れていく。

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる長さは1mを越え、アナコンダの称号に相応しいクロアナゴ達が釣れ続ける。

 
マアナゴの仲間であるが1.4m程にまで成長するクロアナゴ。昼間は岩の間等のストラクチャーに身を潜めるが日が暮れると、その隠れ家から姿を現し、貪欲に小魚、甲殻類等を貪欲に捕食する。
賛否両論あるようだが、食べても美味しいらしい。しかし、あまりに骨が多くそして構造が複雑、下処理が非常に大変な食材という。

僕らはこの巨大なクロアゴに敬意をこめて『東京湾アナコンダ』と呼ぶ。



さて、今回の釣行は19:00に磯子を出船。僅か20分程でポイントに到着する。クロアナゴは夜間になると隠れ家のストラクチャーから顔をだし捕食活動を開始する。エサはイカ、タコ、小鯵などを使用し、仕掛けをボトムまで落としおもりでボトムを叩き誘う。エサに食らいつくとそのストラクチャーへと潜り込もうとするが、うまく釣り上げるには、フッキング後如何にクロアナゴが穴に戻るのを抑止し、海面まで巻き上げるかが鍵となる。
その為、かなりのハードタックルで挑むことが推奨される。

竿: 強めのジギングロッド
PE: 4号
リーダー:100LB

といった感じだ。

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる開始数分で釣りあげた植木さん。田中さん(後)はこの後、私と同じく4.5㎏のクロアナゴを釣り上げ、どちらのクロアナゴが太いかで協議となる。


クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるクロアナゴ初体験の田代さん。その大きさと引きに驚愕していた。

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるクロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる今回最大級のクロアナゴ。私も最後の最後で大物を手にすることができた。

我々4人は仕掛けを投入。僅か数分でお祭り騒ぎが始まった。私は今回若干のライトタックルで挑んだが、かなり竿が曲がり楽しめた。今回は4.5㎏が最大。4人でクロアナゴを40匹以上も抜き上げ、精も根も尽き果て帰船の運びとなった。

翌日、我が家ではちょっとした騒ぎになった。リビングに置いてあったクーラーボックスを覗いた娘が大騒ぎ。いつも変わった魚しか釣ってこない鍋田家の主が今回は娘の大好物のアナゴを釣って来たからに他ならない。とても、『これはクロアナゴと言って君たちが大好きなマアナゴとは違うんや!』とは言えなくなった。
喜ぶ娘の期待に応えるため早朝から巨大クロアナゴ調理という大仕事にとりかかる。4.5㎏のクロアナゴは1mを超え、その巨体はまな板を大きくはみ出だしたが、悪戦苦闘しながらもヌメリとり、背開き、骨切、骨抜き等の処理を行い、いつもより丹念に調理した。

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるクロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べる先ずはクロアナゴの香草焼き。香草を入れ過ぎた様で部屋中に匂いが立ち込めた。
あっさりとしてホクホクの身が楽しめた一品。

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるクロアナゴ飯とつみれ汁。この2品が今回の最高傑作。今後我が家のクロアナゴ料理の定番になるとか!?

クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるクロアナゴ油淋鶏風。こちらは骨切しただけで揚げた。多少骨が残った。改善の余地あり。
 クロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるクロアナゴ・東京湾アナコンダを釣って食べるクロアナゴのさつま揚げ。こちらも中々の傑作。つみれ汁同様。丹念に骨切した後フードプロセッサーを使用すれば、殆ど骨が気にならなくなる。


出来上がった料理は5品。多少の骨が残りアクセントとなったが総じて美味しく頂くことができた。最期までマアナゴと信じていた娘も大満足。
どうやら父親の威厳は保てたようだった。

 

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