色々な方向から楽しめるタナゴ釣りの世界
前回の透明鱗タナゴに続き、今回は海外、韓国のタナゴを開拓しに行ったお話です。国内の釣ってもいいタナゴをコンプリートして、婚姻色の出た極美のタナゴを集めるという2巡目のタナゴ釣りをしている中、やっぱり初めて手にする、色々な種類のタナゴが見たいという欲望が出てきます。
そんな時に目を付けた海外のタナゴたち。
過去台湾へタイワンタナゴを釣りに行っていましたが、今回はさらに多くの種類のタナゴが生息する韓国へ目を向けました。
台湾で釣獲したタイワンタナゴ。
まったくポイントの情報がない状態から、SNSやGoogleMapを駆使してなんとなくそれらしい場所の目星をつけ、今回は韓国の北部へ電車釣行で挑むこととなりました。
韓国到着!
当たり前ですが街中はハングルだらけ。
韓国は電車網が発達しており、広範囲に移動が可能です。
ですがハングルは思っていたより難しく、電車を乗り間違え別の方向へ行ってしまったり…てんやわんやしつつ一つ目のポイントへ到着。
町中から2時間半ほど離れ、のどかな川辺にきました。
このポイントを選んだ理由は、GoogleMapに小物釣りをしていると見られる釣り人が映っていたから。
それだけですが、何かしら魚は釣れるでしょう…
川を見てみるとタナゴが産卵するような二枚貝は見つけられませんでしたが、日本でタナゴを狙うようなポイントに雰囲気が近く、小魚は群れています。
期待をしつつ早速竿を出します。
少し離れた場所にいた同行者が急に大きな声を出したかと思うと、1匹目のタナゴが釣れていました。
アブラボテのような体にバラタナゴのような青いストライプが入ったニセヨーロッパタナゴ。
日本では見かけないカラーリングに海外に来ているんだなあと実感します。
のちのち調べてみると韓国のタナゴの中でもなかなかレア種で、黄金色の婚姻色をまとうのはこの地域特有なんだそうです。
撮影後は速やかにリリースしました。
2匹目のタナゴが登場
幸先よく1匹目のタナゴが見れてテンションが急激に上がっていきます。
同じニセヨーロッパタナゴを釣ろうと頑張りますが、回遊範囲が広い上警戒心も高く、かなり釣るのが難しい…
一旦そのポイントは置いておいて、他の小魚がいるところはないか探します。
川底に大きめの岩が沈んでいる場所を見てみると、他の魚を追い払うような動きをする小魚の群れが…
動き的にこれはタナゴかもしれない!と早速餌を入れてみると…あっさり餌に食いつく小魚。
釣り上げた瞬間特徴的な一文字のストライプがギラつき、思わず声が出ました。
韓国タナゴ2種類目、チョウセンイチモンジタナゴ!
ボディはイチモンジ、ヒレはまるでタビラのよう。
しかも婚姻色と追星がしっかり出た立派なオスでした。
国内タナゴをコンプリートして久しく味わっていなかった、初めて手にするタナゴを釣った時の喜びに手を震わせながらたくさん写真を撮りました。
2日目は大きく地域を変えて
1日目の釣果に満足しつつ、2日目はソウル周辺に地域を変えてのんびり別の種類のタナゴを探します。現れたのは日本でも同じみのタイリクバラタナゴ。
日本にもいるじゃん!と思うかもしれませんが、日本では外来種、こちらではネイティブ。
やはり旅先でネイティブの魚が釣れるのは違った嬉しさがあります。
折角だから観光しておこう!
韓国といえば美味しいグルメ、短い遠征ですがタナゴ釣りは夜できないので屋台でグルメを楽しみました。
夜は観光できるというのがタナゴ遠征のいいところ。
全部辛いのですが旨味もあって、また屋台の雰囲気が抜群!
短い韓国タナゴ開拓の旅でしたが、何のあてもなかった割に3種のタナゴを見ることができ、満足のいく釣行となりました。
この釣行は4月、韓国では狙おうと思えば1年中タナゴは釣れますが、婚姻色を狙うなら日本と同じ4月や5月頃がいいかと思います。
韓国のタナゴはまだまだ種類が多く、見てみたいタナゴもいるので情報を何とか探しつつ次回はレンタカーで色々な地域を回ってみたいと思います。