BLECOLの記事でも何度も紹介されている"タナゴ"たち。
私もタナゴが大好きで、好きが高じて釣獲可能な日本在来種はコンプリート、好きすぎて海外のタナゴも釣りに行っています。
【シロヒレタビラ】
タナゴ釣りにハマるきっかけになったのは関西在住なこともあり淀川のシロヒレタビラ。淀川ブルーやタキシードなどと呼ばれ、シロヒレタビラの中でも特に濃く美しい彩色の個体群です。
【ゼニタナゴ】
こちらは1番好きなタナゴ、ゼニタナゴ。
遠方の遠征ということもあり、気合を入れて3日間ランガンし続け、やっと見つけた思い出深いタナゴです。
そもそもタナゴとは?
日本には在来種、外来種も含め18種のタナゴが生息しています。
その中にはミヤコタナゴ、イタセンパラ、セボシタビラなど、法で保護されていて触ってはいけないタナゴもいます。
【セボシタビラ】
規制前に釣獲したセボシタビラのオス。このタナゴも、もう釣ってはいけないと思うと寂しく思います。
春産卵と秋産卵のタナゴが存在し、産卵期になるとオスの体色は派手な婚姻色で染まります。ということは、触ってもいい種をコンプリートした後でも、"婚姻色のバッチリでたオス"をコンプリートするという、2巡目の楽しみ方ができるのです。
確率は◯万分の1?
そんなタナゴコンプリートの道ですが、さらにレアな"透明鱗"というものが存在します。
自然発生率は2万分の1や3万分の1と言われる幻のタナゴ。
遺伝子の異常で、通常着いているはずの鱗の色が透明で、内臓や骨が透けて見えるタナゴのことです。
透明鱗は、全てのタナゴに発生する可能性があります。
遺伝性の為、狭い閉鎖水域で繁殖を重ねると透明鱗の遺伝子を持つ個体が多くなり、1匹でも透明鱗が釣れたポイントでは釣れるかもしれない確率がグンとアップします。
透明鱗の情報ゲット!
そんな透明鱗が釣れたという情報をSNSで目にし、ポイントの目星をつけて開拓へ向かいました。
今回目当ての透明鱗はアブラボテ。
【アブラボテ】
通常のアブラボテはオリーブがかった渋い褐色と黒の体色で、貪欲な性格のため釣ること自体はそこまで難しいタナゴではありません。
透明鱗を釣るコツは、とにかく数を釣りまくって確率を上げる、"数打ちゃ当たる"作戦となります。目星をつけたポイントに着くと見える無数のアブラボテの群れ。これは釣れる!と確信しながらひたすらノーマルアブラボテを抜いて行きます。
小さな個体が多いので仕掛けは極小のスレ針に小さな浮き仕掛け。
エサは黄身練りで、とにかく手返しよく!を意識します。
150匹は釣ったかな…という時、ついに透明鱗のアブラボテが姿を現しました。
作業的に無数のアブラボテを抜いていても水面から魚が上がった瞬間にそれと分かる違和感、姿が見えた瞬間、普通のタナゴと違って絶対にバラせない!という緊張が走ります。
ノーマルアブラボテと比較するとその姿の差は歴然。
この個体は完全に透明でなく、少し色が残った"半透け"な透明鱗。
エラが透けてチークのように見え、ラメがかった体がとてもおしゃれで可愛い!
別のタナゴの透明鱗も
こちらはタイリクバラタナゴの透明鱗。
やはり種が違うと雰囲気も変わり、コレクション欲がグングン出てきます…。
釣って楽しい、集めて楽しいタナゴ釣りの世界
タナゴの仲間は日本だけでなく台湾、韓国、中国、オランダなど…世界中に生息しています。
中でも日本のタナゴは種類が多く、また彩色も美しいものが多く世界に誇れる魚だと私は思っています。
日本のタナゴをコンプリートし、極美個体を探す2巡目を迎えた今は海外のタナゴも探すネクストステージへ進んでいます。
こちらは台湾で釣獲したタイワンタナゴ
日本のタナゴとは違った大陸の雰囲気がたまりません。
また、今年は韓国へも遠征していて、韓国でも固有のタナゴに出会うことができました。
そのお話もまた次の機会に紹介できればと思います!
タナゴ釣りの様子はYouTubeでも紹介しています。
のんびり楽しめるタナゴ釣りの雰囲気を楽しんでもらえると幸いです!