ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島

食虫植物ウツボカズラで山岳民族の弁当を作ったら…. (インドネシア・カリマンタン島)

魚類だけに留まらず、両性爬虫類・鳥類・哺乳類・昆虫まで追い求めるマルチなFielder。好きな食べ物はお米。血液型B型のおうし座。

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島インドネシア・カリマンタン島。緑が多く残るこの島は多くの生き物が生息し、そして植物たちが生茂る。民家の庭先にさえバナナやジャックフルーツ等々が生茂り、南国果実も格安で楽しむことができる。

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ドラゴンフルーツ
キウイフルーツを薄くしたような味。甘味は然程ではないが美味しい果実。

 

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島マンゴスチン
果物の女王と称される。乳白色の果肉は甘味と酸味が絶妙なバランスだ。

 

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島スリカヤ
英名はSUGER APPLE 白い果肉の甘みが強く美味しい。


ジャングルに入れば世界最大の寄生植物ラフレシアや高価な蘭の仲間、食虫植物なんかも運が良ければ観察することができるぞ。さて、今回の冒険談はこの豊かな大自然の中で食虫植物の仲間ウツボカズラを採取し、山岳民族が愛してやまないというウツボカズラ御飯を作ってみたというお話だ。




 

ウツボカズラとは

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島食虫植物の一種ネペンテス。またの名をウツボカズラの仲間は東南アジア中心に150種以上が生育している。蔓性の植物で葉から伸びたツタの先端に捕虫袋を持つ。捕虫袋の蓋にある蜜腺で集めた昆虫類を捕虫袋に落とし、強酸性の消化液で消化しその養分を吸収します。勿論ウツボカズラも光合成を行いますが、根からの栄養分吸収に全てを頼らず、光合成と虫などを溶かして吸収する栄養分に頼っています。

 



ウツボカズラを探す

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島さて、ウツボカズラを探してみましょう。小さな船に乗り川からジャングルへと入って行きます。とはいえカリマンタン島のジャングル、中々の険しさ。道などなく生茂る植物たちが行く手を阻みます。現地のボートマンのこの辺にウツボカズラが生えている筈という言葉だけを頼りに気にせず進みます。

降り続く雨の中でずぶ濡れ&泥だらけになりながら更に歩みを進めると。一面に広がるウツボカズラの群生地。


ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島蔓は他の樹木に絡みつきかなりの高さまで葉や捕虫袋を伸ばします。

 

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島捕虫袋の淵にある蜜腺に蟻が集る。間もなく捕虫袋に落ち、とろみのある消化液で溶かされていくことだろう。

 

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島勿論ウツボカズラの捕虫袋を覗いて観る。中にはどろどろと溶けた蟻や蜂たちのホラー的お姿が。とても食欲をそそらないビジュアルがそこには展開している。臭いも勿論嗅いでみたが腐敗臭は全くしない。
多少躊躇したが、目的達成のためにはやむを得ない。比較的みずみずしい捕虫袋をいくつか採取した。

 

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島川の水でしっかりと洗い持ちかえる。ボートマンの知り合いのレストランの厨房をお借りすることにした。

 



ウツボカズラで作る山岳民族の絶品御飯とは

【用意する材料】
・もち米
・ココナッツミルク
・砂糖
・水

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島洗ったもち米とココナッツミルク砂糖をよく混ぜます。良く洗ったウツボカズラの捕虫袋に詰め込み蒸します。とはいえ今回はローカルレストランの為、蒸し器はございませんとの事。熱湯で捕虫袋自体をゆで上げることにします。

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島暫くすると茹でている水自体が白くなってきました。どうやら捕虫袋が熱湯で破れてしまったようです。沸騰した水に舞うもち米が残念でなりません。

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島20分程茹で続け、これ以上は捕虫袋がもたないと判断し熱湯から上げます。沸騰とお米が膨らんだことにより捕虫袋は見事に裂けてしまいましたが甘い香りと共に一応の完成に至ります。

ウツボカズラ 山岳民族 カリマンタン島お皿に乗せて出来上がり。味は甘いアジア系のお菓子と言った感じ。非常に美味しいですね。しっかりともち米に残った芯以外は….時には失敗することもあります。

 

次回はバナナの葉っぱで包んで、ちゃんと蒸してからココナッツミルク御飯を食べてみたいところです。

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