渓流釣りが禁漁期間を迎え、気温が下がり始める晩秋。各地の管理釣り場が本格的に賑わいを見せ始める。今回は管理釣り場で釣れた鱒をどのように美味しく頂くか?そこに焦点を当ててご紹介していきたいと思う。
管理釣り場に行こう
さて、今回は千葉県成田市にある管理釣り場ジョイバレーに足を運んだ。管理釣り場にはそれぞれレギュレーションがあるので使用できる道具が指定されている。事前に確認して準備しよう。
FISHING CLUB JOYVALLEY (フィッシング クラブ ジョイバレー)
その日は日曜日。開場の6時から多くの釣人が訪れ、大盛況。辛うじて釣り座を確保した。対岸には家族連れ、小学生高学年位だろうか。少年は開始から1キャスト1ヒット状態で釣り続けている。
これは期待できると私も準備を終え、投げ始めるが…..
釣れない。その後も持ち合わせたスプーンの色を30近く変え、スプーンを流すレンジ(水深)を変えるも全く反応なし。その後も釣り続ける少年とは対照的に5時間の釣行で僅か6匹を釣るのに四苦八苦し、元世界を股に掛ける怪魚ハンター???無残にも小学生に完敗したのであった。
やはり釣り座が大切なのだなと何度も自分に言い聞かせては、釣れた6匹のトラウトを大切に持ちかえった。
今回はかなり厳しい結果であったが、ジョイバレーは虹鱒・ロックトラウト・イワナ・イトウ等が釣れる。
ニジマス料理を楽しもう
塩焼きやムニエルで楽しむのも良いが、今回ご紹介したいのは鱒の燻製。ちょっぴりお洒落に盛り付けて特別なお客様に振舞ってみましょう。クリスマスにはメリークリス鱒。お誕生日にはお誕生日おめでとうござい鱒。プロポーズには愛して鱒。等の気持ちを添えて・・・
①持ち帰った虹鱒の内臓と鰓を取り除き、血合いも綺麗に洗い流そう。
②ソミュール液を作ります。このソミュール液が燻製の味を決めると言っても過言ではありません。クレージーソルトなどのハーブ塩は色々な香草が入っているので少し足すと良い。
水を沸騰させ塩と砂糖を溶かす。その後以外の材料を入れ、ひと煮立ちさせ、冷ましたら完成。
≪材料≫
塩250g
砂糖150g
ブラックペッパー6g
タイム・クローブ少々
ローリエ1枚
にんにくペースト小さじ1
クレージーソルト少々
水600㏄
③ソミュール液に漬け込む
1日~2日冷蔵庫内で漬け込む。写真のトレーの様な物も良いが、ジップロックで代用すると便利。
④塩抜きを行う。
2時間程流水につけて塩抜きを行います。
⑤乾燥
塩抜きを終えたら乾燥の工程に入ります。写真の様に爪楊枝でお腹をひらいた状態に固定します。同時に鰓蓋からタコ糸を通して鱒を吊るせるようにしておきます。その後、干物籠などを使い、半日以上風通しの良い冷所で乾燥させます。
⑥燻製
いよいよ燻製です。煙が出ますので住宅地にお住まいの方はご近所さんが洗濯物を取り入れた夕方以降に行う事をお勧めします。今回は桜チップを使用し、80度程で1時間程燻製します。
燻製して直ぐはまだ水分が若干残ります。再度冷やしながら風に当てて乾燥させましょう。
完成した鱒の燻製は水分がとび、皮が非常にむきやすく食べやすい。そのまま皮をむいてかぶりつくもよし、サラダにトッピングしてみたり、お茶漬けのトッピング等にもお勧めです。
如何でしたでしょうか?鱒の燻製。
プロポーズに愛して鱒。
お断りされてもそれは鱒のせいではありませんので、その時はもう一度自分を見なおすことをお勧めし鱒。