みなさん琵琶湖八珍をご存知ですか?
琵琶湖で採れる美味しい幸、8種の在来種たちです。
例えば、鮒寿司で有名なニゴロブナ。
また、佃煮や天ぷらで食べられる小鮎も有名です。
その小鮎の中でも冬の時期に採れる小鮎の稚魚、氷魚は特に貴重で、釜揚げがとても美味しいです!
身体が氷の様に透き通っていることから、氷魚(ヒウオ)と呼ばれています。
今回はそんな琵琶湖八珍の中でも、今の時期に気軽に自分で採集し美味しく食べられるホンモロコ釣りについて紹介したいと思います。
ホンモロコとは?
ホンモロコは琵琶湖を始め関東などにも生息しており、今では養殖も行われていますが、本来は琵琶湖の固有種です。
西日本の小物釣りの外道でよく釣れるのはタモロコです。
タモロコとホンモロコはよく似ていますが、ホンモロコの方が細長く、大きい物では15センチほどとなります。
琵琶湖産ホンモロコ
見分けるのはちょっと難しいかも?
ホンモロコ釣りのポイント
ポイントは琵琶湖から内湖へ繋がる流入河川です。
ホンモロコは内湖のアシ際などで産卵します。
3月頃は産卵のために琵琶湖から内湖へ移動しているので、その個体群を流入河川で狙えるという訳です。
ホンモロコ釣りの仕掛け、釣り方
仕掛けは専用の物が近隣の釣具屋で販売されています。
ホンモロコの口に合わせた小さな針が5本ほど付いた投げサビキのような仕掛けで、針1本1本にアカムシなどの餌をつけます。
ワカサギ釣りの仕掛け投げる、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
釣り方は極小のぶっ込み釣り!
使う竿は磯竿や振り出しの万能竿など、3号程度の錘を投げられるものならなんでもOKです。
私は普段ライトゲームで使っている竿でぶっ込み、待っている間は延べ竿で足元の魚を狙っています。
昼間は川の中央などの深み、朝夕は足元の浅い場所でよく釣れます。
かなり楽しい
仕掛けをぶっ込んだらあとは待つだけです。
軽く合わせを入れて優しく寄せてくると、運が良ければ2匹、3匹のホンモロコが連なって釣れることも。
いい時間帯になるとぶっ込んだ側から反応があり、のんびりなんてしていられなくなるほど入れ食い状態となります。
美味しい食べ方
実はキロ換算するとマグロより高い高級魚であるホンモロコ。コイ科の魚の中では1番美味しいとも言われています。
美味しいのはもちろん天ぷら!軽く洗い衣を付けて揚げるだけで、骨も鱗もそんなに気にならず丸ごと食べられます。
ホンモロコの天ぷら
そしておもしろい食べ方がこのつの焼き。
地元の高級料亭などで出される食べ方で、まずは普通に左右を焼き、ある程度焼けた後に網に頭を立てて焼くと、体の脂が頭に移り旨みを逃さずカリッと食べられます。
これがめちゃくちゃ美味しい!
産卵がらみなので卵を持った個体も多く、ホクホクした優しい甘みが楽しめます。
ルールやマナーを守って楽しみましょう!
ここ数年では産卵保護のための活動も進んでおり、採集可能な期間や禁漁エリアが設けられています。
詳しくは滋賀県のホームページや近隣の釣具屋などで情報を集め、ルールを守って楽しみましょう。
また、個人的には自身で食べられる分だけ、など持ち帰りの数を決め、いつまでもホンモロコ釣りができるよう、"大人"な遊びを楽しんで頂きたいと思います。
ホンモロコの詳しい釣り方、食べ方はYouTubeでも紹介しています。
お時間ある時に良ければ動画の方も見てみてください。
その他の釣りで狙える琵琶湖八珍
琵琶湖八珍の中で他に釣りで狙って楽しい魚がハスやビワマスです。
初夏には琵琶湖の浜からハスが狙えます。
琵琶湖のハスは特に大型になり、近年では釣りのターゲットとして人気が出ています。
あまり食べるイメージはありませんが、湖東地域では塩焼きにした物が好まれているようです。
ビワマスは琵琶湖のトローリング船で狙うことができます。
琵琶湖の宝石といわれるビワマス、もちろんその身も卵も絶品です。
ビワマストローリングは今年チャレンジしてみたい釣りなので、またの機会に紹介できればと思います!