多摩川 六郷橋付近 テナガエビ

テナガエビ(手長エビ)を釣って素揚げにして食べよう(多摩川・六郷橋)

初めまして、BRECOLフィールダーとして参加させていただく稲田りゅうと申します。 釣りの楽しさ、自然の優しさをお伝えするため一歩一歩がんばっていきます。 東京生まれ東京育ちで、小さい頃から近所の川や池で小魚やザリガニを採って遊んでいました。 中学生になり釣りを覚えて、鯉・タナゴ・ブラックバス・シーバス釣りに夢中になりました。 国内を釣り歩き、30歳を過ぎてから旅の対象が海外に。 現在は、電車を駆使して楽しい魚釣りを探求中。 釣り場で見かけた際には、ぜひ声をかけてください。 よろしくお願いいたします。

テナガエビ(手長エビ)について

日本の九州から本州にはテナガエビ、ヒラテテナガエビ、ミナミテナガエビの3種が生息しています。今まであまり気にしないで釣っていましたが、今回釣れたテナガエビを観察してみることに。
この1匹、明らかに違う個体がいた!
右のエビの尻尾の形や、腕の部分が普通のテナガエビと全然違っていた。
おそらく、ミナミテナガエビと思われるが、すでに食べてしまった・・・
また次回、慎重に観察したいと思います。

テナガエビは、汽水域の河川に生息していて夜行性です。昼間は石やテトラの隙間に隠れています。テナガエビ釣りをするなら、夜に狙った方がたくさん釣れます。
ただ、夜間は足場の悪い場所での釣りは危険なので、ご注意ください。

多摩川 テナガエビ ミナミテナガエビ




テナガエビのポイントについて

毎年ゴールデンウィークを過ぎると、そろそろテナガエビの様子はどうかなぁ?と、ソワソワしてきます。
エビが大好きな私は、毎年手軽に釣れるテナガエビ釣りを楽しみにしています。関東では、6月から9月がテナガエビ釣りのシーズンです。
今回は、多摩川下流のテナガエビ釣りで有名な、六郷橋付近のポイントを紹介します。この周辺は、テナガエビの隠れ家になるテトラ帯が多く、JRと京急の川崎駅からも徒歩で通える有名なポイントです。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ





テナガエビを探す

ポイントに到着したら、仕掛けの準備をします。
ハイシーズンになれば、普通に竿を出しても釣れますが、シーズン初めはテナガエビも少なく釣りにくい時もあります。
そんな時、私はすぐに竿を出しません。釣りたい気持ちを抑えて、まず手に取るのは強い光のヘッドライトです。
テナガエビは、昼間テトラの影に隠れていますので最初に隠れ家を見つます。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ光を当てるとテナガエビの目が光ります。あまり長く光を当てていると、嫌がって逃げてしまいます。テナガエビが集まっている場所を確認してから、テナガエビの目の前に仕掛けを投入します。
この場合、短い竿に短い仕掛けが釣りやすいです。
写真のような状態で釣りします。普通ののんびりしたテナガエビ釣りとは雰囲気が違い、積極的にテナガエビを捕りにいきます。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ

 



仕掛けについて

毎年、56月になると釣具屋さんにテナガエビのコーナーができるほどの人気の釣りもの。
道糸から浮き、針のセットになっている仕掛けも売っていますから、竿さえあれば釣りができますね。
仕掛けも種類が色々あって迷いますね。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ 仕掛け
竿は、長くても3メートルまでの延べ竿で狙います。
2メートル位の延べ竿が市販の仕掛けと相性が良いですね。
スピニングリールが付けられるルアロッドでも大丈夫です。
手持ちの手軽なタックルで狙うことができます。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ

 

 

 

釣り方

玉ウキやシモリウキを使う場合、オモリが海底に付くようにウキを調整してください。
テナガエビは海底やテトラの物陰に潜んでいます。底を釣らないと全く釣れません。
餌は赤虫を使用します。
針は専用のテナガエビ用か、タナゴ用などの小さい針でも代用できます。
赤虫の黒い部分を針先にチョンがけしてください。
その場所にテナガエビがいれば、すぐにウキに反応がでます。
大きい個体ならば、1分位ですぐにウキが消し込みますので竿を上げましょう。
逆に小さい個体は、針が口にかかるまでの時間が長く、ウキが沈む時間までが長くなり釣りにくいです。
そんなときは少しポイントをずらしたりして、大きいテナガエビを積極的に探しましょう。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ BRECOL テンカラロッド
一本は置き竿で狙ってみる。
置きっぱなしでも釣れますが、あまり長く仕掛けを投入していても根掛かりしたり、ゴミがひかかったりしますので10分くらいで様子を見ましょう。餌が取られていたら、チャンスです。そこには、テナガエビがいますので集中し釣りましょう。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ BRECOL テンカラロッド

 



テナガエビを調理する

テナガエビは美味しいです。
釣ったエビをすべて食べるわけではなく、抱卵個体はリリースしてそれ以外を頂くことにしています。
暑い時期、水に入れておくだけではテナガエビは直ぐに死んでしまいます。ブクブクポンプを使用して、クーラーボックスに入れてあげると生きたまま持ち帰ることができますね。

さあ、調理開始。
私はジップロックに料理酒を入れて、テナガエビを下処理します。
エビの口の部分に残っている黒い餌の残りなども、骨抜きや竹串で取り除くと美味しく仕上がります。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ水気を切ってから油の中へ。
ジュワジュワ~っとあっという間に揚げられます。
泡が小さくなったら完成です!

多摩川 六郷橋付近 テナガエビビールのおつまみに最高です。

多摩川 六郷橋付近 テナガエビテナガエビは尾の方から口に入れましょう。
長い手が口に刺さります…

多摩川 六郷橋付近 テナガエビ




テナガエビのポイントでクロダイを釣る

人間が大好きなテナガエビは、クロダイやシーバスも大好きです。
6月になるとクロダイが釣りやすいシーズンです。
釣ったテナガエビを餌に、同じポイントでクロダイを狙ってみると楽しいです。
5メートル位の磯竿やルアーロッドを使い、チヌ針の上にガン玉を付ける簡単な仕掛け。
テナガエビの尻尾を針につけてください。

多摩川 六郷橋付近 クロダイ多摩川 六郷橋付近 クロダイ目の前にこんな大物が潜んでいますので多摩川河口の釣りも楽しいです。テナガエビ&クロダイの二刀流に挑戦してはいかがでしょうか。

 


多摩川 六郷橋付近 テナガエビこんな可愛いテナガエビが手軽に釣れます。

これからの夏に向けて食べても美味しいテナガエビ釣りに挑戦していただく参考になればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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