冷え込みが厳しくなり、釣れる魚の種類も限られてくる1月、2月。
寒いのがとにかく嫌いな関西在住の私は少しでも暖かい所へ行きたい!美しい南国カラーや、奇妙な形をした魚達に癒されたい!という思いから、和歌山へ通います。
黒潮の恩恵を求めて。
和歌山の南紀エリアは黒潮の影響で南方系の魚たちが豊富に生息しています。
寒さの厳しい時期でも漁港を覗けば黄色、オレンジ、青、緑と色とりどりな魚たちが群れているのが確認できます。
延べ竿で小さな珍魚を狙う!
釣竿はライトなリール竿でも構いませんが、延べ竿でピンポイントに狙っても楽しいです。
狙いの珍魚たちは主に漁港の隅っこに固まっています。
出来るだけ軽いガン玉を噛ませ、群れの中目掛けて餌を投入し、操作できるギリギリの重りで餌をふわふわ落としていきます。
沢山いる魚の中から狙いの1匹を釣るために、サイトフィッシングで遊ぶことが多いです。
こちらは海の中ではとっても青く綺麗なソラスズメダイの仲間。
しかし釣り上げると…
数10秒で真っ黒に!
警戒して緊張状態になるとこのように色が退色します。
綺麗な写真が撮りたい時は、釣れた後触らずにすぐに水を張ったバッカンに入れると、数秒ほど黒くなるのが遅れます。
時間との勝負…!
偏光グラスをかけて、小さく付けた餌が消えた瞬間にパッと合わせを入れる釣りはまさに海版のタナゴ釣り。
魚体も口も小さいので、針も小さなタナゴ針で狙います。
こちらはとぼけた顔がなんとも可愛いゴマモンガラ。
ロープや漂流物をよーく観察するとくっ付いていることが多いモンガラカワハギ科の仲間たち。
モンガラカワハギ科の魚は皆おとぼけフェイスにツンと尖ったトリガー状のヒレ、ファンシーなカラーリングでなんとも言えない可愛いさがあります。
ただこの顔でかなり獰猛、甲殻類や貝などを噛み砕く歯と顎を持っているので注意が必要です!
このように手持ちしていると無理やり横を向いて噛み付いてくることも…
ジグヘッド+ワームのライトゲームで狙う!
小さな珍魚を狙っていると不意に回遊してくる大きめの珍魚たち。
こちらは1g程の軽いジグヘッド+ワームでライトに狙います。
鮮やかな縞模様に尻尾の水玉模様が可愛いタカノハダイ。
地方名はヒダリマキ、そしてションベンタレ。
散々な言われ方ですが、ションベンタレの由来は磯臭さからくる味にあるようです。
一度試しに食べてみたいですね!
こちらはタカノハダイのそっくりさん、ミギマキ。ミギマキは正式名称がミギマキ、タカノハダイは地方名がヒダリマキ…
魚の名前って割とお茶目な付け方されてるなあ…の代表格。
唇が赤いのが特徴です。
次々と現れる珍客たち
こちらは名前もチャームポイントも面白いオキゴンベ。漢字で書くと沖権兵衛です。
名前の由来は、背鰭の先っぽのフサフサが江戸時代後期〜に流行った子供の髪型、権兵衛に似ていることから…だそうです。
みなさんこのフサフサやっぱり気になりますよね。
なんの役に立つのかは不明だそうです。
気になる…
派手なカラーで見付けやすいので、延べ竿で狙っても楽しい!
実は美味しい…⁉︎
こちらは海のアイドル、チョウチョウウオ。水族館やダイビングで人気者のチョウチョウウオも釣ることができます。
延べ竿でもリール竿でも狙えますが、この見た目でかなり遊泳力が強いので、強いハリスは必須!
とても小さなおちょぼ口なので、仕掛けはアカムシ針サイズの針をを改造して作ります。
小さな針に1号のハリスを自分で結び付けます。
細かい作業すぎる…
結び目には接着剤を垂らし、すっぽ抜け防止をして完成。
そして実はめちゃくちゃ美味しい!見かけによらず、甘みのある鯛のような味でとても美味しいです!
夜の漁港ではハタンポを狙う。形が面白すぎる。
薄っぺらい見た目に反して内臓脂肪が凄く、捌くと一瞬で包丁がベタベタになります。
味はとても美味しい!よく釣れた時は煮付けにして食べています。
また、地方の面白い食べ方で素麺を煮付けの汁につけて食べるという食べ方があるそうです。
ハタンポの釣り方、食べ方はYouTubeで紹介していますので、よければご視聴ください。
【珍魚】ハタンポ釣って食べてみた!【激うま⁉︎】
珍魚との出会いのチャンスは1年中!
今回は寒い時期でも遊べる釣りと紹介しましたが、もちろん1年通して楽しめます。
漁港へ行った際はぜひ見付けた魚の名前を調べたり、色や形を観察してみてください。
面白い発見があるかもしれません。