はじめまして!だいすけです。今回は他の方同様、プロローグという事でブンサムランとの出会いや、今の状況なんかを書かせて頂きます。そうそうたる他のフィールダーの方と違って、しがない会社員である僕がこのような場で執筆させて頂くのは誠に恐縮ですが、これも何かの縁という事でどうぞお付き合いください。
遡れば2012年、30代に差し掛かったその頃の僕は悩んでいた。
当時(も今も)ハマりまくっていた九州は対馬沖での冬のマグロ釣り、通えども通えども、釣れない。やっとの思いで僕のルアーをふんだくったやつは、回転灯を回した船ごと散々引きずり回したあげく、ポロリと針が外れて海の中に消えていった。
圧倒的経験不足。経験した事のない巨大魚とのファイト。
、、、どうすればいいのだろう。
それ以降、でかい魚を釣る為にはイメージトレーニングが大切だと妄想した僕は、マグロ釣りがオフシーズンの春や夏にかけて、考えつく限り色んなアイデアを試した。
例えば、、、
竿の先に15kgのダンベルをぶら下げてみたりした。
結果・・・竿は折れた。
カミさんが乗ってたランクルで夜の河川敷を引っ張ってもらった。
結果・・・見事にこけた。
違う違う、そうじゃない。
10kgのダンベルは動かないし、ランクルも所詮は車。魚!魚!とにかくでかい魚を釣りたかった。けれども、その大きな魚をかけること自体が大きなハードルなのだ。。。
悶々とした日々を送りながらネットをザッピングしていた僕は、たまたまタイにブンサムランという釣り堀がある事を知った。いとも簡単に巨大魚が釣れるらしい!
更にそこで出会ったのが「しげるの世界旅行釣行記」というブログ。そのブログには餌の作りかたから何から何まで、まるでしげる氏がブンサムランのガイドかの様に、ガイドに教えてもらったことが面白おかしく書かれていたのだった!!!
これぞ天啓!タイに行こう!
ブログに書かれていた餌の配合虎の巻を完コピし、数か月後にはブンサムランに初めてチャレンジしたのだった。
たしか、その時は20-30㎏くらいのナマズが何匹か釣れて喜んでいた、、、と思うが、もはや記憶は曖昧だ。
ここまで引っ張っておいて唯一残る写真もこのくらいしかない。
それから10年の月日がたった。
人生は色んなことがあるもんで、今、僕は仕事の都合で18年の秋からバンコクに住んでいる。
ブンサムランの場所は郊外へと変わり、ナワミンという市街地にあった頃に比べ遥かに大きくなった。(その分、アクセスは若干悪くはなったが。)
とにかく広い、奥の方に陣取ったら昼間はちょっとした買い出しに行くだけで滝汗がでる。
整然とコテージが並ぶさまはそこそこのリゾート感。
入っている魚も格段にグレードアップした。メコンオオナマズに関しては200㎏クラスのとんでもないやつもいる。幻と言われたあの漆黒の巨大鯉、パーカーホも比較的釣りやすくなった。タイガーバルブだってたまに釣れたりする。
言わずと知れたメコンオオナマズ。気まぐれにめちゃくちゃ引く。
小型のパーカーホ、ひれに赤みがある。昔のブンサムランより確実に増えた。
タイガーバルブ、赤い目が可愛い、釣れたらめちゃくちゃラッキー。
と言う事で、今の僕にとっては近所の川にナマズやコイを釣りに行くような感覚でブンサムランに通っている。それはそれは幾度となく通っている。コロナでなかなか日本に帰れないので、大みそかに行ったし、今年は元旦にも行った。最初のころは勘所が分からず、一日やっても一匹も釣れずに悶々としたこともあったが、今はサイズこそ選ばなければコンスタントには釣れる。
いつからか、同じくバンコクに駐在する日本人の子供たちをアテンドするようにもなり、最早述べ100人以上はお連れしている。
子どもたちは手押し車の上が指定席
結果、この2、3年では最もブンサムランに通う日本人になった。
池のマネージャーのおばちゃん、ギフトさんは未だに僕の顔をみると「ハイー!ムカラミー!!!」とあべこべに名を呼ぶが、僕という存在は認識してくれるようにはなった。
スタッフたちともは最早顔なじみ。
それでも!それでも!それでも釣れない100㎏オーバー!!!!
今までの最大はこの80kgクラス。写真を撮ろうとしたらするりと逃げてしまったので画像はこれしかない。
そんなこんなで、最初はマグロを釣る夢のステップだったはずが、今となっては100㎏オーバーのメコンオオナマズを釣ること自体が僕の夢になっている。
だからまた、この週末も僕はブンサムランに向かうのです。
「諦めんなよな、おやじ」と7歳児になぐさめられて泪で夕陽がにじむ。
こんな感じでブンサムランをはじめ、バラマンディ―やチャド―等の「駐在員の週末釣り堀ライフ」を中心に、タイのあれこれを楽しくお届けしていこうと思いますので、皆さま何卒よろしくお願いいたします。