ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを追う『前編』 (ブラジル・ネグロ川)

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを追う『前編』 (ブラジル・ネグロ川)

魚類だけに留まらず、両性爬虫類・鳥類・哺乳類・昆虫まで追い求めるマルチなFielder。好きな食べ物はお米。血液型B型のおうし座。

ブラジルの広大なジャングルから流れ出たミネラル・タンニンは、黒い水となりネグロ川に流れ込み、本流アマゾン川と合流し大海に注がれる。

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。アマゾン川・ネグロ川のブラックウォーター。
その豊かなジャングルと素晴らしき水系には、多くの生物と魚類が息づいている。
今回のメインターゲットは、ネグロ水系に生息するピーコックバスの最大種、トゥクナレ・アスーである。

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。巨大トゥクナレ・アスーをその手に抱こうと、私を含めた8名は成田空港から出発した。米国ダラス・マイアミを経由した後、ブラジルのマナウスで入国。更にセスナ機に乗りこれから8日間の釣行の起点となるマザーボートの待つ港町バルセロスに到着する。

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。アマゾン川・ネグロ川今回の釣行の起点となるマザーボート。毎朝係留されたアルミボートに、各2名とガイドが乗り込みそれぞれのポイントに向かう事となる。

僕等を乗せたマザーボートは、静かにアマゾン川を登り始めた。船には僕ら以外に、ルアーフィッシングのキング、村田基氏がTV番組『夢釣行』の撮影で乗り合わせており、昼食のピラルクのフライを皆で食べながら、経験の豊富な村田基氏から、如何にアマゾン釣行を成功させるかをご教授頂いた。

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。アマゾン川・ネグロ川で村田基と同行。同船させていただき、お世話になった村田基氏。驚愕の釣りの技術と、それを裏付ける理論。毎日の食事で集まる際には話を聞く機会に恵まれ、厳しいコンディションの中であったが僕らの釣果に追い風が吹いた。

 

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。ピラルクを食べる。
昼食を終えると、それぞれアルミボートに乗り換えポイントへ向かった。沖山朝俊(以下しげる)と船に乗り、本流から支流に入りラーゴを目指した。

今回のメインターゲットはあくまでも巨大なトゥクナレ・アスー。この魚を釣るにはスイッシャーでの釣りが主体となる。トゥクナレ・アスーが潜むストラクチャー周り、砂地、木が生い茂った岸際にスイッシャーを投げ込み引く。このスイッシャーについたプロペラが水面をかき混ぜる訳だが、その音にトゥクナレ・アスーが水面を爆裂音と共に威嚇行為で襲いかかる。これが大物へ近づく最短の釣りになる。

しかし、運よくスイッシャーで威嚇スイッチが入っても、ショートバイトやミスバイトで魚が針掛りしないケースが殆ど。その際はフェザージグやミノーを投げ込みフォローを入れる。

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。狙い目のポイント。ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。狙い目のポイント。
ポイント①ストラクチャー周り

如何にタイトにポイントにキャストするのかが重要。ヒットした際も反転してストラクチャーへ逃げ込む。巨体を如何に止めるかが難しい。

 

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。狙い目のポイント。

ポイント②砂地周り

川の合流地点の中州の砂地周り。特に双方の川の水が反転している辺りが狙い目。

 

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。活躍したルアー。
今回活躍したスイッシャー達。プロペラ角度調整のわずかな違いが、大物を引き出せるか否かの鍵となる。

 

ラーゴに入った私としげるは、早速キャストを開始。私は手始めに10㎝程のミノーをキャスト。すぐさま魚からの反応があった。しげるもスイッシャーを投げ、ピーコックバスの一種パッカを手にした。

初日半日で十分手ごたえを感じることができ、残りの7日間の釣りに期待膨らませた僕らは、夕闇が迫るラーゴを後にしてマザーボートに戻った。

 



ネグロ川水系のターゲット

1.ピーコックバス(トゥクナレ・アスー)キクラテメンシス・Cichla temensis

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。(トゥクナレ・アスー)キクラテメンシスピーコックバス15種の中では大型種。今回のメインターゲットである。

 


2.ピーコックバス(トゥクナレ・パッカ)キクラテメンシスパッカ・・Cichla temensis Paca

ピーコックバストゥクナレ・アスーを釣る。(トゥクナレ・パッカ)キクラテメンシスパッカ同サイズでは他の3種と比較しても最もパワーあふれるファイトをみせてくれる。

 

 

3.ピーコックバス(トゥクナレ・ボーボレータ)シクラ・オリノセンシス・Cichla orinocensis

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。(トゥクナレ・ボーボレータ)シクラ・オリノセンシス比較的小型種。他の3種の中では比較的釣りやすい。

 

 

4.ピーコックバス(トゥクナレ・ポポッカ)シクラ・ニグロマクラータ・Chichla nigromaculata

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。(トゥクナレ・ポポッカ)シクラ・ニグロマクラータこのエリアでは個体数は少なめ。他の3種に比べると大変美味しい魚である。



 

5.ビックーダ Boulengerella cuvieri 

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。ビックーダアマゾン川ターゲットの名わき役。中々のファイトをみせてくれる。ただし今回のエリアには50㎝程の小型のみであった。

 

 

6.ホーリー(タライーラ)Hoplias malabaricus var

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。ホーリー(タライーラ)太古から姿を変えることなく生き続けている古代魚の一種。ラーゴ入口周辺の浅瀬に多く生息。

 

 

7.ブラックアロワナOsteoglossum ferreirai

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。ブラックアロワナを釣って食べる。ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。ブラックアロワナを釣って食べる。こちらも古代魚と言われる魚。シルバーアロワナと相違し、このエリアには比較的生息しているようだ。
今回は醤油を持参し刺身として食してみた。寄生虫のリスクもあるのでご注意いただきたいが、真鯛のような味わいで非常に美味であった。

初日に最高のスタートを切ったにも関わらず、2日目以降は2㎏~4㎏ほどのトゥクナレ・アスーが数匹・他のピーコックバス・タライーラやビックーダを数えきれないほど釣り続けた。残念ながら満足いくようなトゥクナレ・アスーが私には掛からなかった。

 

そんな私を尻目に、他のメンバーは6㎏を超えるサイズを次々と手にしていった。

そして、毎晩のように酒に酔ったしげるは、悪魔のような雄叫びをあげながら、先に就寝した私の床にやって来ては眠りを妨げるという奇行を毎晩のように繰り返した。

 

満足サイズが獲れないストレスと睡眠不足で私の毛根も遂に限界を迎えようとしていた。

 

後編へと続く。

ピーコックバス・トゥクナレ・アスーを釣る。沖山朝俊。

 

メインタックル

ロッド:Transcendence LateBloomings510+
              Fin-ch CANARIA610M
リール:アブガルシア・ラキサーニパワーシューター
              アブガルシア・ビッグシューターコンパクト 8-L
PE      :4号
リーダー:60~100LB

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